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Report / Sept. 10, 2013

日本とマレーシア・サラワク州 の影の中で

グローバル・ウィットネスの調査は、マレーシア・サラワク州の林業・土地開発部門における組織的な汚職の実態を暴き、日本のサラワク州との大規模な熱帯木材取引がどのようにして違法伐採、人権侵害、熱帯林破壊と繋がっているかを解明した。

ビデオについて

この映像は、マレーシア・サラワク州の土地と森林の統治における汚職と違法行為を記録している。

三十年以上の間、サラワク州は首席大臣アブドゥル・タイブ・マハムド氏によって支配されてきた。同氏は、州内の林業とプランテーション開発の許可証を発行する権限も一手に握っている。その任期中にサラワク州は、世界でも比類ないほど急ピッチで森林伐採が行われてきた。サラワク州は、元々あった森林の僅か5%しか手付かずの状態で残っていない。それでも大量の木材を輸出し続けている。同州と日本の貿易は、二国間の熱帯木材取引として世界最大規模である。

この映像は、タイブ首席大臣の親類とその弁護士がマレーシアの法律や税制を掻い潜るのに、どのような手段を使っているのかを初めて暴いている。先住民族を犠牲にして莫大な私腹を肥やし、汚れた金をシンガポールに隠し持つ、その手口を解明している。

接触したところ、タイブ氏と現地弁護士はグローバル・ウィットネスが提起した汚職疑惑を否認した。その回答の要約が映像の後半に入っている

本とサラワクの木材貿易と違法伐採

グローバル・ウィットネスの報告書、「野放し産業:マレーシアの違法で破壊的な森林伐採と日本のビジネス」は、日本とサラワク州の大規模な木材取引、サラワク州の林業部門に蔓延する汚職・違法伐採・人権侵害、そしてサラワク州からの違法木材の輸入を防止するために日本が取っている対策の弱さについて考察する。

2012年にグローバル・ウィットネスは、サラワク州の最大手の伐採会社、数社による違法伐採、環境破壊的伐採、人権侵害を記録した。

日本は、20年以上にわたり、世界のどの国よりも多くの木材製品をマレーシア・サラワク州から輸入し続けてきた。この木材貿易で日本の最大手の総合商社が支配的な役割を果たしてきた。この報告書は、グローバル・ウィットネスの調査研究に基づき、サラワク州の最大の伐採企業2社による広範囲な違法伐採と持続不可能な伐採に由来するリスクのある木材製品を日本企業が購入していることを示す。

グローバル・ウィットネスの分析は、日本の合法木材証明制度,「Goho-Wood制度」と呼ばれる日本の現行の違法木材輸入防止対策がサラワク州からの木材輸入の合法性と持続可能性を担保するのに不十分であるという結論に達した。