グローバル・ウィットネスについて

2013年9月9日

石油、天然ガス、木材、鉱物など天然資源に恵まれた国々は、自然の豊かさを発展の元手として賢明に利用する代わりに、不公正と汚職にまみれてしまう 例が後を絶たない。 この「資源の呪い」とも呼ばれる現象については、国際社会で認識が高まっているが、各国政府、国際機関、企業は、十分な対策を講じておらず、 むしろ問題に加担していることも多い。

グローバル・ウィットネスは、天然資源にまつわる紛争と汚職、そして関連する環境破壊と人権侵害を 防ぐために調査とキャンペーンを行っている。 潜入調査から政府高官へのロビー活動に至るまで、影響を与え、変革をもたらす可能性のあるあらゆるレベルで取り組もうとしている。

当会の活動には、4つの柱がある:

汚職

汚職は、国の天然資源から得られた莫大な資金を、本来その利益を受けるべき国民から掠め取り、何十億人もの人々の暮らしを疲弊させている。グローバル・ウィットネスは、企業、政府および国際金融システムが大規模な汚職に手を貸すことを防ぐためにキャンペーンを行っている。

紛争

グローバル・ウィットネスは、天然資源の武力紛争と人権侵害との繋がりを断ち切るためにキャンペーンしている。 現在、当会の活動は、暴力的な政情不安に苛まれているか、それから立ち直ろうとしている様々な国々を網羅している。

環境ガバナンス

森 林と土地は地球の限りある資源であるにもかかわらず、世界の熱帯林の80%は既に疲弊もしくは完全に破壊されており、地球の土地面積の四分の一は、森林減 少、過剰な資源搾取、産業活動および過放牧によって劣化してしまっている。 地球の人口が増え続け、資源の需要が増大する中で、まだ残っている自然を大切に守ることは死活問題である。

説明責任と透明性の最大化

天然資源セクターの商取引は、どのように行われ、誰が利益を得ているかが見えない、不透明なベールに包まれていることが多い。 グローバル・ウィットネスは、そのベールを振り払い、資源に恵まれた国の政府や産業の説明責任を市民が問えるようにしようと取り組んでいる。